久しぶりの勝手な解釈記事!(かの”まなびストレート”以来!!)
個人的な解釈を含めた
ギアスの総括です!!
もう最終回見まくってたら
書かずにはいられないので
イラストは今後気が向いたら描きます!!
あくまで
個人的な総括と解釈です。
ただ気分を害するなどはご遠慮ください、
自分はこう思う、などの
別解釈コメントは無論大歓迎です。
先に言っておきますが、
ギアスの評価は完全に
S+です。
コードギアスの世界第1話を思い出すと、
ただその結末に驚いて
面白いとかじゃなくて唖然としましたね。
ナンダコレ、が一番初めの感想。
そこからグイグイ引きこまれました。
【ルルーシュの反逆】ルルーシュによる反逆、
ナナリーのために世界を壊す。
ブリタニアによる支配への反逆?
そうだったのかなと初めは思っていました。
でも、それだけじゃ説明できないことが多くて。
ルルーシュが反逆したかったのは、
きっと【無関心】に対してなんじゃないでしょうか?
もっと言えば、【非人間】に対しての反逆。
ルルーシュは誰よりも人間であることに焦がれていたのかも。
コードギアスにおける社会は、ブリタニアによって
ルールを強制された社会です。
それに従うものと歯向かう者。
さまざまな人間を抱えながら
でも、ルールから外れるものを排除し、
結果としてある一定の形を保っています。
――
今の社会に似ていますね。
相手を理解するのではなくて淘汰する。
そんな社会の結果として
民衆の個々の意識レベルは下がっているのかなぁと。
世界に強制された価値観や意志に従うことで
とくに
考えることなく楽に生きようとしている。
不平不満があっても社会のせいで
変える努力などするわけもなく、個人を捨てればそれなりの毎日。
――ある意味でそれも強制的な意識でありギアス。
第1話の事故の際に、
それを見ていた観衆は遠巻きに見て、
写メールを撮るだけで
事故現場に誰かを助けに行く事をしない。
結局ルルーシュだけが現場へと走っていき、
そのまま事件に巻き込まれるわけです。
【無関心】とは自己防衛ではありますね。
他人と関わらないことで、面倒なことに巻き込まれないですむ。
当たり前のように社会の中でいろんな人と
コミュニケーションをとっているようなふりをして
実はたいして相手を理解しようとはしていない現実。
そういった現実
他人や世界に無関心でありながら、
それが「孤独」と理解していない民衆。
人はもともとが「孤独」であるにもかかわらず、
中途半端にしか「孤独」を体感できていないのかも。
相手を理解しないことは自身の「孤独」であるとは思わない。
ルルーシュは本当の意味で「孤独」を理解している。その中で極力人とのつながりを求めないままに過ごしていた。
他人が「孤独」を理解してくれないことを理解していたから。
だから「孤独」になるといわれても「王の力」を受け取れた。
誰も信用することなく、仮面という壁をはさんで
人をコマのように利用して世界を壊し始める。
世界のあり方を諦めるしかないと無関心に過ごしていた
日本人は再び自ら動き始めて、
それまで社会をのうのうと過ごしていた人々は
ゼロの行動に対して、さまざまな意識を持ち始める。
考えることは人間であること。
【関心】は世界を変える。結局
ルルーシュは人間が好きだったんだと思います。
だから
ユフィの特区に関しては受け入れた。
ユフィが目指していた
【優しい世界】とは
ちゃんとした
相互理解の努力がある世界で、
それは
人間の意識がもう一段階進んだ世界。
コミュニケーションの重要性を全員が意識する世界だろうと思います。
そうして誰かを理解することは、
明日を手に入れる唯一の手段。
――とにかく、
ルルーシュの敵は【無関心】であったのだと思います。
ただ、同時にシャルルの敵も【無関心】であり、
シュナイゼルもこの【無関心】に敵対していたと思います。
彼らはここでの
アプローチが違っていました。
最終的には
「共通の意識」といったことで
おそらくはそれで世界が変わるという部分は三人共通の見解。
個々の人間性を否定するであろう
現在のブリタニア社会の最終形。
進むべきはそうではなくて
全員が共通のアタラクシアを持つような
今よりもう一段階進んだ世界。
それが理想と知りながら、しかし単純なシステムの強制は
誰かの反感を買い結果として成立する前に
歴史では必ず戦争が生じる。
そうして、世界がリセットされるのならいいのだけれど
(決して戦争を肯定しているわけじゃないです)
完全なリセットではなくて、弾圧された人の反感を抱えたまま
再びその上にシステムを構築しようとする。
現在のブリタニアが行っているのはまさにそう。
なら、どうやって
完全に近いリセットをかけて、
システム構成をやりすぎた世界をもう一度入り口に戻すのか?
最も答えに近い個々の
人間性を否定するのではなくて、
人のあり方に賭けるために、先入観なしで考える土壌を築くには?
それをどこへ求めるのか?
シャルルは人間であることをやめて、
Cの世界、無意識の意識で繋がることを求めた。
人間をつないでしまえばいいってこと?
そうすれば世界は平和になるが人間はそこで終わる。
シュナイゼルは恐怖の対象をつくり
世界を圧制する
デスノート的な方法。
これは、人間は存在するかもしれないが
それ以上人は前に進めなくなり
結局世界がそこで終わる。
ルルーシュが出した答えは、
世界の行く末を
人間の今後のあり方に賭けること。
人の進歩に期待する方法。
そのためには、今の異物淘汰の世界ではダメ。
人々が積み上げてきた価値観、恨みなどを
完全にリセットして、スタート地点へと戻す必要がある。
どこまでも
ルルーシュは人が好きだったんだと思います。
世界にも人にも
【無関心】だった孤独な人々は
意識をもって世界に立つ。
ただ、単に意識をもっただけでは、人を理解できない。
過去にこんなことがあった、かつてはこうだった。
歴史はあまりにも大きく
そこが作り出してきた関係性はそう簡単に清算できない。
だから、
ルルーシュはすべての障害を
一人で背負って殺される。隣のヤツがどうだとか、立場がどうとか。
そんなことがぶっ飛んでしまうくらいの圧倒的な悪。
個々は共通の悪、そこからの開放によって
生まれるだろう隣の誰かとの共通意識。
壁がなくなった土壌でのコミュニケーションは
きっと少しはマシでしょう。
そうして、ルルーシュが壁を取っ払ったことによって
人はもう一段階上の世界へ進むための土壌も時間も手に入れる。
ルルーシュ本人は誰からも理解されないけれど
人々は自分で考えるという人間性を取り戻しながらも
相互理解への一歩を踏み出して、
もしかすると、
【優しい世界】へと近づけるのかも。
ナナリーが幸せに暮らせる世界が欲しくて
ルルーシュはブリタニアに反逆したはずなのですが、
結果的には世界のあり方を変えるために
本当に世界を壊してしまいましたね。
そうして、ルルーシュの
完璧なまでの自己犠牲は
新しい世界を創造した。
【ギアス】最後に、ギアスってなんだったのか?
ギアスは絶対遵守の力
人々に意志を強制する力誰かを操るので、いずれ
使用者を孤独にする。
あくまで偽りの力だから。
ゼロをペテン師と扇が行っていたような気がします。
じゃあ、本当に一般人は自分で考えて生きてるのかと。
マス○ミの報道を鵜呑みにして
何かを疑うこともなくそうなのか、って思うのは
ギアスとどう違うのでしょうか?
――前に、スクイズやひぐらしが放送中止になりましたね。
あれだって、意識の強制であり、ぶっちゃけギアスだよwww
「王の力」たる「ギアス」
いうなれば強制された意識によって
「孤独」になるのは強制した側なのか、
それともされた側なのかは不明です。
ただ、最終回において
「ギアス」は別の側面を手にしたように思います。
「ギアス」は「願い」に似ている。自分ひとりではかなわない願いを
誰かの力へと頼る、願い。
ルルーシュはギアスによって
自分の願いを叶えてもらっていた。
だから、
ルルーシュは世界の人々の願い「優しい世界」を実現するために悪を抱えて殺された。
人々のギアスを叶えた形。
ルルーシュ
最後のギアスだけは
まったく違う意味合いであったかもしれません。
それは
スザクに対するギアス=願い誰かに頼ることをやめて、
孤独に生きてきたルルーシュ
だが、最後の願いは
スザクとの繋がりに賭けた願いゼロ=スザクへの願いであり、
約束という繋がり。
ギアスはもともと孤独の中にいたルルーシュを
さらに孤独へと突き進ませたのかもしれませんが、
最後のギアスは、スザクとの繋がりであり、
コミュニケーションの証。「Re;」というサブタイトルは、
返信であり
誰かの想いに答えたというルルーシュの繋がりの証でしょう。
答えるとは、繋がることですから。
世界のギアスに答えた結果かもしれません
スザクへの願いが返信なのかもしれませんただ、最後の瞬間、そのギアスは
ルルーシュを孤独から救ったと信じたいです。
================================
世界のシステムや戦争の否定
そんなテーマは、まぁよくありますよね。
そのために、世界の人々がすべて繋がればいい
もしくは恐怖によって支配されればいい、など
人間性を否定することで、それを実現する。
人間がいなくなればOK
ラスボスにありがちですね。
SEEDなんか、デュランダルとかクルーゼとか。
そしてそれを人間であること、個性の名の下に壊す。
だが、それだけで終わることが多い。
人として生きることが正しいのは分かるのですが
そこで、その先は何も提示しないことが多いですよね。
少なくともルルーシュは答えを出しています。世界の破壊と創造を完全にやりきりました。多分、ほかの作品に出てくる悪役と
考えの根本はさして違わないんだと思うのですが
ルルーシュが違ったのは、
彼らの誰よりも人間が好きだったんだと思います。
そして人間の可能性を信じていた。
だから、世界を壊し、創り上げて消えた。
なんか、えらすぎたんですよね。
ルルーシュには世界がどう映っていたのでしょう?
自分の意志を明確に持ち、
それを実行すること。
誰にもできることじゃない。
だから、視聴者はルルーシュの虜になるのでしょう。
少し世界が見えすぎた人なのかもしれません。
それとも壊す過程においてそうなっていったのかも。
どちらにせよ世界が抱える問題を明確に認識して
その解決策を自分の命を持って示した優しい嘘吐き
【最後に】C.C.との契約不履行じゃないのか?
なんて、ちょっと思ったのですが、
そうでもないですね。
C.C.は長い時間を
「孤独」に生き続けてきた。
だから、死にたい。ルルーシュはそれをとめた。
C.C.はルルから
「笑顔をもらう」ために生き延びた。
そして、
最後にC.C.は笑っていました。ルルーシュとの出会い、絆
誰かとのつながりを再び手にしたC.C.は
今は
「孤独」ではないのではないでしょうか?
愛されるギアスで虚無の絆を手にして
裏切られ、人との距離を置き
「孤独」となった少女
ルルーシュはその
「孤独」からは開放していると思います。
今後のC.C.のあり方はきっと
以前のそれとは違うと思います。
最後の鶴がフラグで、荷馬車の人がルルだという話も見ましたが、
それはないんじゃないですかね。
ルルーシュは、そこで生き残ろうとはしない気がします。
上手だけれどその鶴を折ったのはC.C.で
それこそが彼女が手に入れた絆の証、
「孤独」からの開放の証なんじゃないですかね。
世界に対して間違いなく反逆し
そのあり方の矛盾とまっこうから戦って、
しかもちゃんと一つ、答えを出した
出そうとしている作品。
これだけのシナリオに対して文句なんて一つもないです。
魅せ方もすごくうまいです。
孤独と繋がり・絆がテーマだったのだろう作品
これほどの人をひきつけた原因が
単に、演出やキャラクター人気だけじゃなくて
こういった背後に仕掛けられた
色んなガジェットであったと信じて疑いません。
考察に間違いがあるかもしれませんが
いろんなことを考える余地があることは素晴らしいことだと思います。
評価は100/100 S+最初で最後でしょうねwww
本当にありがとうございました!!ほかの方の考察もよんでみて
また色々考えたいなと思います!!
オシマイ

タイトルのRe;、1期25話のタイトルが「ゼロ」だったので、これとリンクしてのゼロ再びだと思いましたよ私は。